【神峯山寺】毘沙門天の御朱印帳がシブい!枚方から車で30分の古刹

大阪観光

大阪府高槻市の北部に位置する神峯山寺(かぶさんじ)

正式名称を「根本山神峯山寺宝塔院(こんぽんざん かぶさんじ ほうとういん)」と呼び、日本最古の毘沙門天が安置された聖地として、1300年以上の歴史を誇る古刹です。

地元・枚方市からも車で約30分とアクセスが良く、週末の「てくてく散歩」にぴったりの場所ですが、今回私たちの目的は別にありました。

それは、神峯山寺の御朱印帳です。

毘沙門天をモチーフにあしらったそのデザインは、まさに「シブい」の一言。風格漂う一冊をネットで見つけた瞬間、嫁さんがボソッと呟きました。

「そういえば、お寺さん専用の御朱印帳ってまだ持っていなかったよね」

この一言で、私たちの神峯山寺行きが即決定!

ということで今回は、枚方から車で向かった神峯山寺のシブすぎる御朱印帳のデザインや、実際に歩いて分かった境内の見どころ、駐車場の情報まで詳しくご紹介します。

神峯山寺への行き方(枚方市からのルート)

​神峯山寺は、高槻市の最北端に近い山間に位置しています。「山の上にあるお寺」と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、公共交通機関と徒歩、あるいは車で比較的スムーズにアクセス可能です。

【バスで行く場合】

最もスムーズなのは「京阪バスで高槻へ出て、そこから市バスに乗り換える」方法です。

  • 京阪バス:「枚方市駅」から「JR高槻駅」行きに乗車。
  • 高槻市バス:JR高槻駅北口から「下の口」または「上の口」行きに乗車し、「神峯山寺口」バス停で下車。
  • 徒歩:バス停から山門まで、上り坂を約25分ほど歩きます。

JR京都線「高槻駅」または阪急京都線「高槻市駅」から、市営バスを利用するのが一般的です。

【車で行く場合】(枚方市民のメインルート)

  • ルート:枚方大橋を渡り、高槻市街地を抜けて府道6号線(枚方亀岡線)を亀岡方面へ北上します。
  • 所要時間:枚方市役所付近から約30〜40分(※渋滞なしの場合)。
  • 駐車場:参拝者用の「Dパーキング神峯山寺駐車場」を利用。入庫3時間まで500円程度。

【注意点(重要!)】
カーナビの指示通りに進むと、原立石バス停付近で非常に狭い道を案内されることがありますが、そこは「進入禁止レベル」の細い道です。カーナビではなく、現地の案内看板に従って「広い道」を進むのが正解です。

神峯山寺の詳細
住所 大阪府高槻市原3301-1
拝観料 通常時無料
※秋の紅葉観賞期間のみ、入山料が必要です。
定休日 年中無休
拝観時間 9:00 〜 17:00
電話番号 072-688-0788
駐車場 あり【D-parkingの神峯山寺参拝者駐車場】
料金∶入庫後3時間最大 500円(季節、イベントにより変動の可能性あり)
ホームページ 神峯山寺

神峯山寺の駐車場と注意点

​駐車場: 参道入り口付近に専用の無料駐車場(山門前駐車場)がありますが、関係者以外は駐めることが出来ないようです。
(※関係者とは、檀信徒、参拝参列者、霊園関係者など)

神峯山寺の近くにある駐車場(おすすめ)
一般の方は下記の【D-parkingの神峯山寺参拝者駐車場】にて駐車します(筆者はこちらに駐めました)。山門まで徒歩8分です。

​注意点: 紅葉シーズンや正月などの繁忙期は駐車場が非常に混雑するため、早めの到着を心がけるか、公共交通機関の利用を強くおすすめします。

神峯山寺の所要時間

神峯山寺の境内図(案内図)
神峯山寺の所要時間はおよそ1時間(ゆっくりめ)でした。駐車場の往復時間も含めています(駐車場から仁王門まで片道8分ほど)。

今回、私たちが見学した内容は
山門(仁王門)

本堂

開山堂

総合案内所にて御朱印を頂く

という感じで、ガッツリとは見学していません。

※神峯山寺の奥の方にある九頭龍滝・九頭龍神堂にも行きたかったのですが、今回は行きませんでした。

神峯山寺の見所

1300年以上の歴史を持つ神峯山寺。
個人的に良かったところを中心に、神峯山寺の見所ついて紹介していきます。

神峯山寺の境界線にあたる勧請掛

神峯山寺の勧請掛に吊るされる樒
駐車場の近く、両端の石柱にしめ縄を渡した独特な門があります。よく見ると、そのしめ縄には枯れた植物が12本吊るされており、一見すると異様な鳥居のようにも見えます。

私たちがよく目にする神社のしめ縄には、雷の形に模した紙垂(しで)が取り付けられていますが、門のしめ縄には植物が吊るされています。

これは何を意味するのでしょうか?

実はこれ、勧請掛(かんじょうがけ)と呼ばれる結界のような働きをもつ門です。

しめ縄に吊るされた植物は、樒(しきみ・しきび)という植物で、邪気を祓う植物だとされており、この門は俗世と聖地との境界線を表しているようです。

今では宗教的な意味合いの強い勧請掛ですが、江戸時代においてはどうやら異なっていたようです。

そのむかし、神峯山寺の毘沙門天を信仰していた大阪・堂島の米商人たちは、この勧請掛をもちいて米の相場を占っていたようです。

その内容は

樒を結んだ縄の垂れ具合の長短、高低を見て、1月から12月までの米価(高低)を占ったと言われています。

そして勧請掛は、毎年12月20日ごろに神峯山寺の修験者や檀家が樒の掛け替えを行い、年明けの初寅の日の行事で用いられるそうです。
参照元∶神峯山寺公式ホームページ

※邪気を祓う植物といえば、神事(神棚・神社)では【】が使われ、仏事(仏壇・墓前)では【】が使われるそうです。

駐車場に車を駐め、まずは勧請掛をくぐり神峯山寺へと目指します。気のせいか不思議と気持ちが軽くなったように感じます。

神峯山寺の山門(仁王門)

どっしりと構える神峯山寺の山門(仁王門)
駐車場から歩くと8分。
朱色の山門(仁王門)が見えてきました。

手前には狛犬、その向こうの山門内で睨みをきかせる仁王像。二重のセキュリティで神峯山寺を守っています。

ところで、この写真をみて「あれっ?」と思った方。鋭いです!

山門の前に狛犬がいるのは、神仏習合のなごり
そう、お寺なのになぜか神社の門番である狛犬がいます。

実はこれ、神仏習合のなごりなんですね。明治維新の「神仏分離令」により禁止になりましたが、昔は神と仏を同一視して共存させる考え方があったんです。
(参照∶Wikipedia∶神仏習合)

それほど珍しいことではありませんが、でもこういう発見はちょっと嬉しくなりますよね。

神峯山寺山門前にある毘沙門天と描かれた大きな岩
山門の前にどっしり立つ大きな石には【日本最初 毘沙門天】の文字が力強く記されています。

山門内の赤色の仁王像

山門内の黒色の仁王像
迫力ある仁王像。

山門の中に掲げられた根本山の扁額
山門の上部で立て掛けられた【根本山】と書かれた扁額。

神峯山寺の白壁のある参道
山門を抜けると本堂へと通ずる参道となっています。

写真は2月に撮影したもの。葉は全て落ち少し寒々しく感じますが、秋になると葉は赤く染まり、紅葉の名所として賑わうようです。

参道沿いの白壁に、赤く燃える紅葉、きっと映える写真が撮れるんでしょうね!チャンスがあれば秋の季節に訪れたいものです。

神峯山寺の本堂

本堂近くの参道、目の前には高い階段
白壁沿の参道からすぐの場所。
突き当たりには階段があります。

神峯山寺の本堂、目の前には大きな香炉がある
階段を上りきると、正面に屋根付きの香炉があり、その向こう側には本堂が見えます。

辺りが御香の香りに包まれています。香炉に近寄り、思わず頭に煙を掛けたくなる衝動にかられます。

その傍らで嫁さんは、お金を納め備え付けの御香に火をつけ、それを灰に立て合掌。

香炉に飾るムカデのデザイン
香炉に目をやると、真ん中あたりに紐のような何かのデザインが見えます。実はこれ百足(むかで)なんです!

えーっ!なんで百足!!
と思われたのではないでしょうか?

百足は虎とともに毘沙門天の眷属だといわれております。色々諸説があるようですが、不思議な組み合わせですよね。

本堂にある、皇室を表す十六葉八重表菊の紋章入の提灯
本堂に飾られる十六八重表菊の紋章が描かれた提灯。天皇および皇室を表す最も格式高い紋章なのですが、神峯山寺とは一体どういう関係なのか?

神峯山寺はその昔、光仁天皇の祈願所であった由緒から、神峯山寺には菊花紋章が使用されるようになったそうです。
※光仁天皇は桓武天皇の父にあたります。

さらに

明治政府の要人として活躍した有栖川宮幟仁(たかひと)親王・熾仁(たるひと)親王をはじめとする有栖川宮家の祈願所であるなど、神峯山寺は中興時から皇族と深い繋がりを持った古刹です
神峯山寺 公式

瓦や先程の香炉などにも菊の御紋が入っていますので、気になる方は要チェックです!

日本最初毘沙門天王と書かれた本堂の扁額
本堂の扁額【日本最初 毘沙門天王】と書かれた文字は東伏見宮(ひがしふしみのみや)の直筆だとか。

神峯山寺の本堂内
本堂にはご本尊である三体の毘沙門天像(秘仏含め)を祀っています。毘沙門天は横に並べられているのではなく、縦にお祀りされているようです。

それぞれの像が異なる役割を持ち、特に秋の大祭(11月下旬)でご開帳される兜跋毘沙門天が有名です。

名称 安置場所 特徴とご利益
毘沙門天 内陣
(一番手前)
最も身近に寄り添ってくださる仏様です。家庭円満、子宝、病気平癒など、日々の暮らしの安寧を願う人々から篤く信仰されています。
双身毘沙門天 中内陣 二つの体を持つ非常に珍しい姿をした「秘仏」です。通常は修行僧のみが拝むことのできる、極めて力強いエネルギーを秘めた像です。
兜跋(とばつ)毘沙門天 内内陣
(一番奥)
最も奥深くに鎮座する「国を護る武神」です。その力強さから、歴代の武将たちからも手厚い信仰を受けてきた歴史があります。

ちなみに、神峯山寺は日本で最初に毘沙門天が安置された霊場ではあるのですが、本堂にある毘沙門天は当時のものではないと思われます。

つまり【毘沙門天信仰の歴史】が日本最古であることを指しています。

役行者を祀る開山堂

本堂の裏の高い場所に役行者を祀る開山堂があります。

開山堂へ向かう長い階段
一段一段の段差が大きく、息子が数えたところによれば全部で64段。その高さゆえに、上り下りに足がすくむような思いをする方もいるかもしれません。

一段一段が高い階段。気をつけて上ろう
嫁さんも高い階段は苦手のようで、手すりをしっかり握りながら、一段ずつ慎重に上り下りしていました。

神峯山寺の本堂の裏にある役小角を祀る開山堂
神峯山寺を開山したといわれる修験道の開祖、役行者(役小角)が祀られているお堂です。

役小角(えんのおずぬ)は、山岳信仰と仏教が融合した宗教修験道(しゅげんどう)の開祖とされる人物で、色んな伝説を数多くもつ謎の人物です。
詳しくはこちら→Wikipedia 役小角

役小角ファンならぜひ訪れたい場所ですが、階段には気をつけてお参りください。

神峯山寺の毘沙門天デザインの御朱印帳

神峯山寺の総合案内所で御朱印帳を買う

山門と本堂の間の通りぞいに総合案内所があります。こちらで御朱印帳やお守りなどを購入することが出来ます。

御朱印帳は二種類あり、1つは山門と紅葉が描かれた御朱印帳。もう1つは神峯山寺の3体おられるうちの1体【兜跋毘沙門天をデザインにした御朱印帳】です。

黒を基調とした神峯山寺の御朱印帳には毘沙門天の絵が描かれている
漆黒を基調とし、陰影をもちいて毘沙門天のその凛々しい輪郭を表した御朱印帳。

御朱印帳の裏と表、かっこいいデザイン
金色の冠は、漆黒の中で光を放ち毘沙門天という存在感をさらに際立たせています。

御朱印帳の表紙がビロード加工(?)になっており、手触りはいい感じです。

神峯山寺はオンラインストアもやっているので、気になる方は覗いてみてはいかがでしょうか。
神峯山寺オンラインストア

大事な御朱印帳を守るためのクリアカバーを装着

御朱印帳クリアカバー

ちなみに、御朱印帳には透明のカバーが付いていないので、気になる方は透明カバーを購入しておきましょう!
御朱印帳カバー(楽天に飛びます)

神峯山寺の御朱印代

神峯山寺の御朱印、力強く毘沙門天と書かれている
力強く毘沙門天と書かれた御朱印。
総合案内所にて作成してくれます。
御朱印代500円

終わりに:枚方から少し足を伸ばして出会える「静寂とパワー」

枚方から淀川を渡って車でわずか30分。
高槻の山間に佇む神峯山寺は、想像以上に力強く、そして温かい空気感に満ちた場所でした。

嫁さんの「お寺専用の御朱印帳がほしい」という一言から始まった今回の参拝。

実際に手に取った毘沙門天の御朱印帳のシブさ、そして勧請掛(かんじょうがけ)をくぐった時のあの独特の清々しさは、足を運んだからこそ味わえる特別な体験だったと思います。

神峯山寺は、今回ご紹介した本堂周辺だけでなく、さらに奥には「九頭龍滝」などの自然豊かなスポットも広がっています。

季節を変えて、今度は紅葉が白壁に映える秋に、また「てくてく」と再訪してみたいと思います。

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