滋賀県東近江市、愛知川(えちがわ)の美しい自然に囲まれた「永源寺ダム」。
今回は、永源寺ダム管理事務所でダムカードをゲットした体験談と、職員さんに教えてもらった絶景スポット、台風直後の大迫力の放流の様子をレビューします。
車や公共交通機関での行き方、見過ごしやすい駐車場の注意点、見学に必要な所要時間もまとめたので、ぜひドライブや旅の参考にしてください。
永源寺ダムの基本情報(行き方・駐車場・所要時間)
まずは、永源寺ダムを訪れる前にチェックしておきたいアクセス情報や駐車場の注意点、見学の目安時間をご紹介します。
車・公共交通機関での行き方
- 車でのアクセス:名神高速道路「八日市IC」から国道421号線(八風街道)を経由して約20分。
- 電車・バスでのアクセス:JR琵琶湖線「近江八幡駅」で近江鉄道に乗り換え ➔「八日市駅」下車 ➔ 近江鉄道バス(御園線)に約35分乗車し、「永源寺車庫」下車 ➔ 徒歩約30分(時間帯によっては永源寺ダム前まで行くバスあり)。
駐車場の注意点
ダムのすぐ横に車を停められる小さなスペース(2〜3台分)があります。
ただし、スペース自体が少し分かりにくいため、通り過ぎてしまう車を何台も見かけました。見過ごさないようにゆっくりと左側を確認しながら近づくのがポイントです。
なお、永源寺ダム管理事務所には30台ほどの駐車スペースがあります。
永源寺ダム見学の所要時間
- 目安時間:約30分〜1時間
- 管理事務所でのダムカード受け取り、天端(てんば)の往復歩行、全景の写真撮影などを合わせて、30分から1時間ほどあればゆっくりと回ることができます。
管理事務所でダムカードをゲット!職員さんおすすめの絶景スポットへ

愛知川沿いを走る国道421号線を進み、紅葉の名所として有名な「永源寺」の旦度橋(たんどばし)を過ぎてしばらく走ると、左側に雄大な「永源寺ダム」の姿が見えてきます。

まずはダムのすぐ近くにある管理事務所へ向かい、2階にいらっしゃる職員の方に声をかけて、念願の「ダムカード」をいただきました!
その際、「どこから見る景色が一番綺麗ですか?」と尋ねてみたところ、「ダムの天端(てんば※ダムの最上部)を渡って、向こう側(右岸)から見るのがおすすめですよ」と親切に教えていただきました。
ただ、天端の入り口へ行ってみると頑丈な鎖がかかっています。
「鎖がかかっていたのですが、入っても大丈夫ですか?」と確認すると、「あれは一般の車が進入しないようにかかっているだけなので、歩行者は中に入って見学して大丈夫ですよ!」とのこと。それを聞いてさっそく出発です!

案内通りに鎖を越えて、ドキドキしながらダムの天端へと足を踏み入れました。
天橋をウォーキング!上流・下流で変わる表情豊かな景色

ダムの下流側を覗き込んでみると、吸い込まれそうなほどの高さとスケール感に圧倒されます。

目を遠くに向けると、美しい鈴鹿山脈の山々(高野山のあたりでしょうか?)が一望でき、素晴らしい開放感を味わえます。
一方で、反対の上流側(ダム湖側)を見てみると……


この日は台風が通過した直後ということもあり、水量自体は非常に多いものの、水の色がかなり茶色く濁っていました。この強烈な濁りっぷりには正直驚きを隠せません。
右岸に到着!全国的にも珍しい複合ダム(コンバインダム)の全貌

天端を対岸(右岸)のほうまで渡りきると、職員さんの言葉通り、ダムの全貌がきれいに見えてきました!
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💡 永源寺ダムとは? 鈴鹿山脈に源を発する愛知川(えちがわ)に建設されたダムです。 主な目的は「かんがい用水」で、湖東平野にある約7,220ヘクタールもの広大な水田へ、安定して水を供給するために作られました。その他、水力発電の目的も兼ね備えています。 特徴的なのは、左岸が「重力式コンクリートダム」、右岸が「ロックフィルダム」という、2つの異なる型式を組み合わせた非常に珍しい複合ダム(コンバインダム)である点です。(※上の写真の手前側に見える、石がゴロゴロと積み上げられている部分がロックフィルダムになります。) 昭和27年(1952年)に着手され、昭和58年(1983年)に完成を迎えました。 |

この壮大なダムの底には、かつて相谷・佐目・萱尾・九居瀬という4つの集落(175戸、213世帯)が沈んでいます。
ダムの計画から完成までは実に30年以上の歳月が流れており、当時は激しい反対運動もありました。先祖代々から育まれてきた大切な暮らし、土地、そして文化を手放さざるを得なかった人々の、計り知れない苦渋の決断と犠牲のうえにこのダムは成り立っているのです。
台風後の大迫力!水門の真上から見る放流と、ダムが抱える環境問題

この日は台風の影響による増水のため、豪快な放流を行っていました!

ゲート(水門)のちょうど真上からも、勢いよく流れ落ちる放流を覗き込むことができました。
とてつもない濁流が一気に下流へと突き落とされるのと同時に、ものすごい強風が「ゴーッ!」と下から吹き上げてきます。遠くから見ると穏やかに見える川ですが、いざ放流を目の当たりにすると、自然の圧倒的なパワーと脅威を感じずにはいられません。
それにしても、まるで水ではなく砂がそのまま流れているかのように濁っていますね。
台風の後とはいえ、「ここまで濁るものなのだろうか」と疑問に思い、同じタイミングで愛知川の支流である渋川を見てみましたが、そちらは全く濁っていませんでした。
気になって後日調べてみると、実はこの永源寺ダムの「長期の濁水問題」は、地域でいろいろと議論されている課題のようでした。
かんがい用水や発電など、私たちの生活に欠かせないインフラとして大活躍している一方で、人工的な巨大建造物を作ったことによる「水質の変化」や「生態系への影響」といった新たな環境問題も生み出しています。
自然のなかに大型の人工物を加えることは、利便性と引き換えにどうしても少しずつ歪みや課題を孕んでしまうものです。これからの未来、より良い環境を目指して対策や取り組みが進んでいくことを心から祈るばかりです。
四季折々の魅力!桜・紅葉・そして星空の聖地としても

永源寺ダムの周囲を走る道路沿いにはたくさんの桜の木が植えられており、春になると一斉に満開の桜が咲き誇る絶景ロードになるそうです。
また秋には、これらの桜の葉や周囲の山々が鮮やかな赤や黄色に染まります。近くにある滋賀屈指の紅葉名所「臨済宗大本山 永源寺」とあわせて秋の観光ドライブコースにするのも最高ですね。
さらに調べてみると、この永源寺ダム周辺は知る人ぞ知る「星空の聖地」でもあるのだとか!
美しい紅葉もさることながら、いつか遮るもののない静かなダムの夜空に広がる、満天の星々もカメラに収めてみたいものです。

最後になりますが、こちらが本日いただいた永源寺ダムのダムカードです!
大事に持ち帰るつもりが、放流のしぶきや雨で少し水に濡れてしまい、よれっとなってしまいました……(苦笑)。これもまた、迫力の放流を見学した良い思い出ですね!
終わりに
私たちの暮らしを支えるインフラとしての圧倒的なスケール感と、迫力満点の景色を楽しめる永源寺ダム。
今回その雄大な姿を目に焼き付け、ダムカードを手に入れた満足感はもちろんですが、ダムの底に沈んだ歴史や環境問題など、現地に足を運んだからこそ深く考えさせられる学びの多い旅となりました。
春の桜、秋の紅葉、そして澄んだ夜の星空と、季節や時間帯によって全く異なる魅力を見せてくれる素晴らしいスポットです。ぜひ、滋賀の東近江エリアをドライブする際は、駐車場に気をつけて永源寺ダムの大パノラマを体感してみてくださいね!
| 永源寺ダムのスポット詳細 | |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県東近江市永源寺相谷町34-7(左岸) / 東近江市永源寺高野町(右岸) |
| 電話番号 | 0748-27-0058(永源寺ダム管理支所) |
| アクセス(車) | 名神高速道路「八日市IC」から国道421号線経由で約20分 |
| アクセス(公共) | 近江鉄道「八日市駅」から近江鉄道バス(御園線)で約35分、「永源寺車庫」下車、徒歩約30分 |
| 駐車場 | あり(ダム横に2〜3台駐車可能な簡易スペースあり ※見過ごし注意) |
| 関連情報 | ダムカードの配布時間やイベント情報は、訪問前に管理所の公式アナウンスをご確認ください。 |
| 公式ホームページ | 永源寺ダム管理支所 |
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